大人がコーヒーを美味しそうに飲む姿を見て、興味を持つ子供は多いですよね。
一口だけであれば、さほど気にせずに飲ませてあげることもあるかと思います。
ですが、日常的に飲みたがるようになると、少し心配になりませんか?
そこでこのページでは、子供にコーヒーを飲ませてはダメなのか?また子供にどんな影響を与えるのか?についてお伝えしていきます。お子さんにコーヒーを飲ませて良いかどうか判断に迷う方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
子供はコーヒーを飲んだらダメ?
「子供にコーヒーを与えると悪影響がありそうだし、飲ませない方がいいのかな?」
なんとなくこんな風に考え、飲ませるのをためらう方も多いかと思います。
初めに結論を言ってしまいますが、子供にコーヒーを飲ませたほうが良いか・飲ませない方が良いかの二択でいうと、飲ませない方が良いです。厳密にいえば、飲ませない方が無難という結論に至ります。
では、なぜ子供にはコーヒーを飲ませない方が無難なのでしょうか?
問題はカフェインにあり
子供にコーヒーは良くないと言われる原因、それはカフェインですよね。
大人でもカフェインの取り過ぎは、体にマイナスな影響を及ぼしてしまいます。
取り過ぎれば、最悪の場合は死に至ることも。
では子供たちにとって、カフェインは絶対に体に入れてはいけないモノなのでしょうか?
まずは日常生活を振り返ってみてください。
緑茶や紅茶、ウーロン茶やコーラは子供に飲ませているでしょうか?
ご存じの方も多いとは思いますが、これらの飲み物にもカフェインは含まれています。
ですので、全く取らないということは、日常的に無理があります。
普段の生活の中で、多少なりとも子供の口には入っているはずです。ですので、少しくらいカフェインを取っても健康に悪影響はありません。
もちろん過剰に取ってしまうと、大人子供に関係なく、健康に悪影響を及ぼしますので気を付けましょう。
コーヒーは何歳から飲んで良いの?
海外の保健機関によれば、中学生以上(13歳以上)で体重が50kg以上とされています。
また、子供でなくても体重50kg以下の方は控えた方がいいという報告もあります。ですので、小柄で体重の軽い人の場合、たとえ13歳以上だったとしても注意した方ががいいでしょう。
コーヒーはあくまで嗜好品ですので、健康のリスクがあるのであれば、そこまでして飲む必要はないはずです。
コーヒーが子供に与える影響
子供がコーヒーを飲んだ場合、いったいどんな影響を及ぼすのでしょうか?
具体的に解説していきます。
カフェインによる体への影響
カフェインを摂取することで、体に与える影響としては以下が代表的です。
- 利尿作用
- 気分の高揚
- 心拍数の増加
- 交感神経への刺激
そして子供の場合、体が小さいので大人よりも過剰に反応することが考えられます。
利尿作用
腎臓の血管が拡張することで、おしっこがたくさん出るようになります。
大人の場合なら、むくみの解消につながり、適度な量であれば体の不調を解消してくれる役割を果たします。ですが、子供の場合は反応しすぎて、脱水症状を起こしてしまう恐れも。
気分の高揚・心拍数の増加
大人の場合は眠気がひどいときや、やる気が起きないときに元気がみなぎる活力となります。ですが、子供は影響を受けやすいので、異常にハイテンションになってしまい、具合が悪くなったり、また少量でも寝つきが悪くなる場合も。
交感神経への刺激
カフェインは交感神経を刺激しますので、影響を受けすぎるとイライラや不安、心拍数の増加、震えなどの症状が出ることもあります。さらにめまいを起こす場合もあります。
子供が摂取可能なカフェイン量
カフェインの摂取量の目安は、体の大きさや体重が基準となっています。
- 体重50kgの人=100mg
- 体重40kgの人= 80mg
大人子供に関係なく、上記の数値が一般的な目安となります。
また、一日に取る量の目安ですので、お茶やコーラなども含めて考えましょう。
カフェインの量は、コーヒーをミルクなどで薄めて調整することも可能です。ですので、少量のコーヒーをたっぷりのミルクで割るという飲み方も、カフェインを抑えるための一つの方法です。
ただ前述したとおり、無理にカフェインを取る必要はありません。年齢が幼いお子さんはもちろん、13歳以上でも50kg以下の小柄な方は、できれば避けた方が無難でしょう。
コーヒーは子供の成長を妨げる?害はないの?
ここまでは、コーヒーが子供の体に影響を及ぼす理由などを挙げてきました。
では、成長過程にある子供たちにとって、コーヒーは成長の妨げになるのでしょうか?
身長が伸びなくなると言われる原因
コーヒーを飲み過ぎると、身長が伸びなくなるという話を聞いたことがある方もいるでしょう。
子供が成長するのに必要な「成長ホルモン」は、深い眠りにつくことによって分泌されるものです。ですので、夜になかなか眠れない、または寝れても浅い眠りの場合、この成長ホルモンの分泌を妨げることになります。
つまり、カフェインの取り過ぎによって睡眠を妨げられ、結果的に身長が伸びにくくなるというわけです。
その他の注意点
身長以外の面でも、成長途中の子供の体には悪影響を及ぼすことがあります。
例えば、基礎代謝が増進することもそのうちの一つです。
基礎代謝の増進に伴い、胃酸の分泌も促進されますので、まだ成長過程にある未熟な胃は刺激されてしまいます。そうすると、結果的に下痢や便秘がひどくなる可能性があります。
消化機能や代謝機能が未熟な子供たちにとって、こういった症状を繰り返すことは、体力の消耗にも繋がります。その結果、心身ともに大きな影響を与えてしまうことにもなりかねません。
ですので、大人の私たちがしっかりと気をつけてあげたいものですね。
まとめ
人それぞれ考え方の違いはあるかもしれませんが、やはり幼いうちはコーヒーを飲ませない方が無難です。もし与えるのであれば、カフェインの量には注意する必要があるでしょう。
子供がコーヒーを飲みたがった場合、判断を任されているのはそれぞれの親です。決して与えてはいけないものでもありません。
ですがお酒と同じように、「大きくなったら飲めるんだよ」ということを伝えてあげることも大切なはずです。
健康の心配をしながら子供にコーヒーを飲ませるよりも、確実に害のない「コーヒーに代わる好きな飲み物」を一緒に探してみてはいかかでしょうか?